歯並びを根本から改善し、今後の不正咬合を防ぐには、顎の正しい発達が必要です。そこで、当院では顎顔面矯正治療に取り組んでおります。
顎顔面矯正治療は、歯だけではなく顎の骨全体や頭骨、歯を取り巻く軟組織までを考慮して進める治療方法です。顎の骨全体を広げるために「急速拡大装置」と呼ばれる器具を装着することで、骨の正常な成長を促進させ、発育をコントロールします。
急速拡大装置を用いた治療は、顎の骨が成長段階にある5歳〜7歳頃までには始めることをお勧めします。
当院では、小児期からの矯正治療をお勧めしております。
小児矯正は、乳歯の時期(または、乳歯と永久歯が混ざっている時期)に、あごの骨のバランスや大きさを整える「Ⅰ期治療」と、全ての歯が永久歯になった後に歯の位置を整える「Ⅱ期治療」に分かれます。特にⅠ期治療は、あごの骨がまだ柔らかく、これから成長していくお子様だからこそできる治療なです。小児期に始めないと間に合わない矯正治療のメニューもありますので、歯並びや咬み合わせなどが心配なお子様がいらっしゃる保護者の方は、お気軽にご相談ください。
鼻が詰まり気味で口がいつもぽかんと開いている、また、いびきをかくお子様も要注意のサインです。
大人の睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中、10秒以上の呼吸停止または浅い呼吸が1時間あたり5回以上あることです。子どもでは、10秒未満でも1回以上あれば、この病気が疑われます。
寝ている間に装着することで、いびきの原因の一つである睡眠時の下顎の後方移動を防止し、上気道への空気の吸い込みを容易にする装置です。
※ 歯科の保険適応の口腔内装置や自費のサイレンサーSLなどは軽症の方が対象です。
最近は上顎が小さく鼻孔が狭いために、鼻ではなく口で呼吸するお子様が増えています。口呼吸は無呼吸症に深く関連しており、歯並びにも悪影響を及ぼします。その他にも、代謝の低下によりカゼをひきやすくなったり、喘息や花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を発症するリスクを高めてしまいます。顎が狭くないか、小さくないか、口がぽかんと開いていないか、口呼吸をしていないか気にかけてあげてください。
矯正治療の必要性をご存じでしょうか?
歯並びに問題があると食いしばり、歯ぎしりの力が一部の歯に集中します。繰り返すこの力に負けると歯の表面に細かい亀裂が起こり、そこからむし歯が起こることがあります。30代になると歯の強さが変化して破折しやすくなるとの報告もあります。
高価な被せ物を選択されても、土台となる歯並びに問題があると長期にわたり維持していくのは難しいでしょう。本当の予防を達成するためには矯正治療分野は避けて通れず、開業以来一番力を入れて技術習得に励んでいます。
将来に備えてしっかり治したい、もっと良く噛みたい患者様には以上のような理由で矯正治療についてもご説明するよう努めております。
当院では、より多くの患者様のご希望に沿えるよう、マウスピース矯正治療の王道インビザライン、歯の移動スピードが速く歯が動くときの痛みも少ないデイモンブラケットなど、様々な矯正装置を取り扱っています。
インビザラインは米国アライン・テクノロジー社が開発した、
透明で取り外しができるマウスピース型の矯正装置です。
1998年に米国で開発されてから、現在までに累計340万人以上の患者様が
インビザラインによる矯正治療を受けています。(2015年9月現在)
施術前
施術後
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施術後